原野辰三の社会評論エッセイ
象徴的貧困の時代 ―ネット空間にはびこる正論原理主義について―
(7)最後に一言
とにかく「テレビ」の影響力は絶大で、その「テレビが齎すイドラ」の危険性は計り知れない。
人は、およそ20歳前後までに、色メガネをはめられる。色メガネをかけさせるのは親であり、周辺の人であったり、加えてマスメディアである。
そのメガネの色色を重ねているいるうちに、黒くなり、ものが見えなくなる。
その結果、いわゆる「象徴的貧困者」になる。
また、ある人は偏向した色、或いは同系色ばかりを重ねた結果、その同系色一色に染められ、その結果、偏向した先入観をもってしまう。そうして「正論原理主義者」になる。
科学するということ(学問する、すなわち問いつづけること)は、まず色メガネをはずすことから始まるのだ。
そうすることにより、何が真実かを問い続け、真理を探求する道が開かれるなるのではないだろうか。
ただし、この道のりには終点がない。生涯を閉じるまで続く。この道のことを人格陶冶の道ともいう。
途中で止まれば、それだけの正論に終わってしまい、未熟な人格で終わってしまう。






