原野辰三の社会評論エッセイ
地球政府樹立を提言する
私の初夢
人類の歴史を振り返ってみると「地球資源を奪い合う戦争」の歴史と言える。
山林資源、湖沼河川資源、海洋資源、埋蔵資源などは自然界にあったもので、国家の物でもなく、企業の物でもなく、ましてや個人の物でもない。
もし「地球資源は人類の共有財産だ」というパラダイムが世界共通の認識になれば、領有意識は不必要だし、国境も無意味で無用になる。
(ただし文化民族ごとの集団地域社会はそのまま残るが国家という概念はなくなる)
国家国境がなくなるということは、軍事費が不要になることである。全世界の軍事費は年間80兆円だ。
人類は人殺しのために毎年莫大な費用を支出しているのだ。こんな馬鹿げたことがあろうか。
この費用を地球環境のため、医学医療のため、教育のために使えば、人類はどれだけ幸福になるか、考えずとも分かる。
そこで地球政府を樹立し地球資源を管理する。そうしなければ、またぞろ人間の私利私欲が牙をむき、奪い合いを始める。
地球政府は憲法によって、地球資源は勿論のこと土地(地球の皮)も私有を禁止する。
(欲の皮のツッパリというが、まさしく地球の皮のツッパリ合いだ)
そして、人類は地球資源を平等に分配を受ける権利を保有することを定める。
こうすれば、戦争は起こらないし、また貧富の差は生じない。
かつて国家は無闇矢鱈と地球資源を奪い合い地球の自然を破壊してきたが、地球政府は地球環境回復改善を基調とする資源利用計画を策定し、需要計画と計画生産によって無駄のない経済政策を立てる。
(佐和隆光教授が<アダム・スミスの「国富論」の地球版>(参照)と比喩したことに倣い、私も<マルクス経済学の地球版>を比喩して提唱した。)
地球資源は人類の共有財産だというパラダイムの理想的未来社会が実現すれば、競争もなく(物欲獲得競争がなくなり物質的価値観が知的価値観に変る)人間は穏やかで優しい心を取り戻し、豊かな精神文化が復活し再び人の心に花が咲き地球は楽園を取り戻す。
私はこんな初夢を見た。
人間がもし愚かでないならば、この夢は必ず実現するだろう。
そして、人間は次の世代のために人生をどう生きるべきかを世界観とし、そして万人は一人のために、一人は万人のために生き、損得勘定の物差しを捨てるだろう。







